4年に1度行われる香港の区議会議員選挙。前回2019年は民主派が圧勝し、投票率は過去最高の71.2%だった。区議選では9割以上の議席が市民の直接投票で選出され、香港で最も民意を反映しやすい選挙とされている。その後、中国は香港への統制を強化し、2020年には反政府的な動きを取り締まる香港国家安全維持法も施行された。香港の民主活動家の周庭氏は9月に香港を離れたことを明かした。今年7月には区議選の制度も変更され、直接投票で決まる議席が2割以下に削減された。立候補にも政府任命の委員会メンバーの推薦が必要となった。今回の区議選では民主派は1人も立候補できなかった。今回の区議選では、直接投票で決まる88議席を親中派がほぼ独占した。投票率は27.5%と変換以来最低となった。