愛知県豊川市のカフェで開かれたミニコンサートで歌うのは、白井宏之さん。筋力が衰える難病の筋ジストロフィーで人工呼吸器を付けたまま歌っている。白井さんは24時間介護を受けながら暮らしている。白井さんが自らを表現できるのが音楽だった。10代のころから同じ病気の仲間などとバンドを組み、作詞作曲やボーカルなどを担当した。毎月のようにコンサートを開いていた時期もあった。43歳のころ、病気の進行し人工呼吸器が外せなくなり歌うこともできなくなった。音楽への思いは消えず、還暦を機に作詞作曲を再開した。口や喉のまわりの筋肉を動かすトレーニングなどを始めると、次第に大きな声で歌えるようになった。白井さんは、できるって信じてやっていければ必ずいいことが起きると僕は信じていますなどと語った。