公益社団法人の米穀安定供給確保支援機構は、全国180の生産者や卸売業者などを対象に米の需給や価格の見方などを毎月調べている。きょう発表された先月の調査結果では、1月時点の米の価格について、100に近づくほど前の月より高いという見方が強いことを表す指数で、前の月と同じ92となり、2012年3月に調査を始めて以降、最も高い状態が続いている。向こう3か月の価格の見通しを示す指数は77となり、前の月を1上回って、こちらも調査を始めて以降最も高くなった。農林水産省がまとめた全国およそ1000のスーパーの平均店頭価格は、去年9月以降、5キロ当たり3000円を上回る水準で推移している。直近、先月26日までの1週間では、5キロ当たりの平均で3650円と、前の年の同じ時期に比べて1619円、率にして79.7%値上がりして、これまでで最も高くなっている。生産者や卸売業者の間では、米の価格はこの先も高止まりするという見方が強くなっているが、今後、予定されている政府の備蓄米の放出が米の価格にどのような影響を与えるのか注目される。