与那国町が政府に、島の南側で港湾の新設を要望していることをめぐり、糸数町長が地元の地区を訪れて初めて住民に直接説明し、理解を求めた。与那国町は、有事への備えや地域の活性化につながるとして、政府に対して与那国空港の滑走路延長や、島の南側の比川地区で新たな港湾の新設を要望している。糸数町長は一昨日初めて「国が『整備してあげますよ』という時に動かなければこの先、実現できない。いまが千載一遇のチャンスだ」などと述べ、理解を求めた。住民からは「将来、自衛隊に加え米国軍も使うのではないか」や「農業など暮らしに関わる産業に力を入れて欲しい」など、政府への要望の見直しを求める声が相次いだ一方で「国から予算が出るなら有効活用すべき」として町長に賛成する意見も出されていた。糸数町長は「防衛ではない。民主的に活動させてくれ」などと話した。