1月にオープンしたばかりの千葉市のイチゴ農園では関係者向けのイチゴ狩り体験会が開かれていた。約1万2000平方メートルの敷地には2つの農業用ハウスが並んでいる。栽培されているのは紅ほっぺなど5種類。全国で初めて地方銀行が設立したイチゴ農園。運営するのは千葉市に本店を置く、千葉興業銀行の子会社で行員4人が栽培を行っている。元々千葉興業銀行は地元の中小企業への融資を本業としていた。しかし人口減少で地域経済の縮小が懸念される中、融資だけに頼らない新たなビジネスを探す必要があるという。こちらのハウスで行われているのは夏でも収穫できるイチゴの実証実験。最先端かつ収益性の高い手法に取り組み、ノウハウを地元企業に伝えていくことが目的。