熱中症の症状はめまい、頭痛、吐き気、立ちくらみなどで、手足がつったり急に力が入らなくなったりすることもあり、重症の場合はけいれんが起きたり意識を失ったりして死に至ることもある。体温が上昇すると人は汗をかいて体温を下げようとするが、大量に汗をかくと体内の水分や塩分が失われそのままの状態が続くと汗が出なくなる。そうなると熱が体内にこもって危険な状態になる。高齢者は室内でエアコンをつけるのを我慢して熱中症になるケースが多くある。一方夏に外で遊ぶことが多い子どもも要注意。子どもは体温調節の機能が十分に発達しておらず、大人と子どもでは周りから受ける熱の影響も違う。子どもは地面からの照り返しの影響を受けやすい。ベビーカーの子どもは更に地面に近くなるのでより注意が必要。離れて暮らす高齢者には家族が電話をかけエアコンの使用を呼びかける。室温を28度まで下げてなど具体的に伝え、数時間後に確認の電話をすることを予告し室温を確認する。総務省消防庁によれば、熱中症で緊急搬送された人の約6割は65歳以上の高齢者だった。ベビーカーは地面からの照り返しの影響を受けやすいので子どもの体温が上がりやすくなる。タオルでくるんだ保冷剤をシートに置き体を冷やす。水分補給に加え子どもの表情をこまめに確認、抱っこして汗のかき具合なども確認する。犬は体の一部にしか汗腺がなく熱中症になりやすい。呼吸が荒くなる、よだれがいつもより多いなどの場合は要注意で、ペット用の体温計で40度近くまで上がっていたら熱中症の疑いが強い。そんな時は全身に水をかけたり、ぬらしたタオルを巻く、水を飲ませるなどして応急処置を行う。様子がおかしいと思ったら動物病院へ。