愛媛・松山市の市民団体「生活と健康を守る会」(生健会)の会員200人は生活保護を受けている。福岡哲男さん(62)は共同墓に入るための費用5万円を毎月千円ずつ払っている。栗林健二さん(44)は初めて費用を払いに来た。今年3月に重い腎臓がんになった。両親は亡くなっており、兄弟とは絶縁状態。申し込む人の多くは病気などをきっかけに払い始めるという。菅キミヱさん(69)は既に5万円の支払いを終えた。共同墓には既に長男・直紀さんが入っている。16歳で結婚して4人の子どもを産んだ。2回の離婚を経験し、スナックなどで働いていたので子どもと過ごす時間は少なかったという。ステージ4の肺がんを患っている。生健会会長の二神正實さん(76)はがんを患い生活保護を受けるようになった。20歳で結婚し、40代後半で離婚した。子どもが2人いるが、入るお墓がなく、今夏に共同墓に申し込んだ。福岡さんは40歳の時に勤務していた会社が倒産し、精神のバランスを崩して働けなくなったという。
入るお墓がない無縁遺骨は全国で約6万柱が保管されている。愛媛・新居浜市でも無縁遺骨が年々増えており、部屋に入り切らなくなった場合は合葬施設に入る可能性が高いという。公営墓地を持つ市町村の58.2%で無縁化した墓や納骨堂が確認されている。墓が引き継がれない背景には少子化や核家族化がある。専門家は死者と生きている人のつながりが大事だと指摘した。
菅さんのがんは1か月でさらに進行し、医師は1人暮らしなので心配だと取材スタッフに語った。菅さんは医師から止められているタバコを止めることができなかった。
入るお墓がない無縁遺骨は全国で約6万柱が保管されている。愛媛・新居浜市でも無縁遺骨が年々増えており、部屋に入り切らなくなった場合は合葬施設に入る可能性が高いという。公営墓地を持つ市町村の58.2%で無縁化した墓や納骨堂が確認されている。墓が引き継がれない背景には少子化や核家族化がある。専門家は死者と生きている人のつながりが大事だと指摘した。
菅さんのがんは1か月でさらに進行し、医師は1人暮らしなので心配だと取材スタッフに語った。菅さんは医師から止められているタバコを止めることができなかった。