今月24日に総務省は10月の消費者物価指数を発表、前年同月比で2.9%上昇した。大幅上昇が続くのは食料品で生鮮食品を除く食料品では調理カレーや牛乳などが7.6%上昇、7%以上のプラスは11か月連続で37年ぶりの食品高となった。千葉県内のドラッグストアの食品コーナーでは他店で100円台のコッペパンが84円、カップ麺は138円と低価格でドラッグストアは食品以外で利益が取れる医薬品などがあるため食料品は低価格で提供できるということ。コロナ禍ではマスク売り上げが多かったドラッグストアでは物価高では買い求めやすい食品に注力、目当ての利用客を増やして利益率の高い薬などの同時購入を狙っているという。スーパーとの食品購入額の推移のグラフではスーパーはわずかに減る一方ドラッグストアは20%以上上がっている。今後は肉や野菜など品揃えを強化し食品売り上げを現在の2割から3割目標とする考え。首都圏のスーパーチェーン担当者は「ドラッグストアの安さに驚く。スーパーは広いスペースで品揃え良く販売できるのでドラッグストアにはできないことで獲得していくしかない」とした。スーパーマーケット研究科の菅原佳己さんは「ドラッグストアでの食品購入傾向はちょい足し買いが大半、基本はスーパーでスーパーにしかない魅力をいかにアピールできるかが勝負」と解説、できたての弁当や惣菜や品揃えの豊富さ、低価格なPBがあるという。