103万、そして130万、働き方をめぐってここ最近様々な壁が議論されている。”壁”、それは働く女性にとっての見えない壁を意味する。都内のスーパーのパート従業員・重國さんは103万円は超えないように調整して働いている。一方店側も人員確保に頭を悩ませている。年収が一定の金額までは税金がかからず夫の税金が優遇される配偶者控除という制度がある、高度成長期を迎えた1961年に配偶者控除が始まった。その背景を専門家は「男性が働き女性が家事子育てに専念するという家族が望ましいという価値判断があった」と分析している。ところが1980年代以降、女性の社会進出が進み専業主婦の数が徐々に減少。しかし女性が再就職する際、パートなど非正規で働くケースが増加している。そして制度がとりわけ女性にとって徐々に壁へと変わった。