北海道根室市から直送される海の幸を楽しめる東京・世田谷区の海鮮食堂。人気は注文を受けてから炊き上げる海鮮釜飯。味の決め手となるのが和風だしで、昆布・カツオ・いりこのだしの仕上げに欠かせないのがみりん。おたま1杯分のみりんやしょうゆなどで味を整えてだしが完成。みりんが全メニューの6割の隠し味になっている。今みりんの仕入れ値が高騰しているという。この店では以前みりんを業務用の一斗缶(18L)サイズで仕入れていたが、急激な値上がりを受け半年ほど前からスーパーで市販品を購入するようになった。みりんの値上がりの背景には長引くコメ高騰があった。日本有数のみりんの産地である愛知県碧南市にある創業100年を超える醸造元杉浦味淋の杉浦嘉信社長は、もち米・米こうじ・焼酎でみりんを作っている、もち米自体は約2.5倍~3倍の仕入価格に跳ね上がっていると語る。令和の米騒動の影響でもち米を作る農家が主食用コメに切り替える動きが広がりもち米の価格を引き上げていた。この蔵元では毎年1月末から仕込みを開始するというが、今後は値上げをせざるを得ない状況だという。アキダイ 関町本店ではもち米高騰の影響は様々なところに。去年は1kg約900円ほどだったもち米の価格が現在は約1300円に。お餅の価格も値上がり傾向が続いている。養命酒製造では10月から本みりん4品を約11%値上げ、島根県松江市の李白酒造も今年本みりんを値上げした。李白酒造の田中裕一郎社長は、コメを加工する食品業界全体が大変な事になっていくんじゃないかと話した。
