岡山・井原市美星町で「古民家Cafe ほしおと」を営む誠さんと妻・美樹子さんは、もうすぐ結婚40年目を迎える。離れを利用した「民泊ほしおと」もある。ランチのメインは月替りで、チキン南蛮定食には大きなチキンカツが4枚入っていた。倉敷市出身の美樹子さんは観光の専門学校で誠さんに出会った。お互い旅行関係の仕事に就いたが、美樹子さんは21歳で長女を出産。主婦となり3人の子育てに奮闘した。誠さんは添乗員として国内外を飛び回り、家庭のことはほぼノータッチ。負担の大きくなった美樹子さんの心を癒やしたのがカフェで過ごす時間だった。カフェを開きたいを思いながらも、子どもたちの学費などを稼ぐために介護施設で働いた。子どもたちが独立したタイミングで古民家を探し始め、2022年に店をオープンした。誠さんが定年退職すると、離れを改修して民泊を始めた。添乗員時代の誠さんは美星町の研修や旅行を担当しており、町の住民たちはお得意様だった。誠さんは美星町の住民に助けてもらって古民家を見つけた。カフェで使う野菜の作り方も教えてもらっている。
