都内で働く国際NGO職員アンナ・シャルホロドウスカーさん(28)はウクライナから避難した子どもたちの実情を広く伝えようと活動している。アンナさんも軍事侵攻直後に日本に避難した1人。ウクライナでは中学校教師をしていた。アンナさんは子どもたちの心の問題に取り組んでいる。アンナさんは子を持つ母親らに聞き取りを行った。このうち約4割の親が「子どもが日本の学校に通うことにストレスを感じたり内向的になった」と感じていることがわかった。2年前に来日したタイーシャさんは、来日してすぐ日本の学校に通ったが言葉の壁にぶつかり、3日で学校に行けなくなった。今も日本の社会との接点はほとんどないまま。調査では、戦争の記憶によるPTSDの問題も見えてきた。マルコさんは500人以上が亡くなったとされるブチャから避難してきた。来日直後から日本の公立学校に通っているが、ヘリからの爆撃の恐怖が忘れられないという。アンナさんは「心の傷は長く残ることになる。そういう子どもとたちに対処していかなければならない」と語っている。