米中首脳会談が行われたファイロリ。サンフランシスコ中心部から車で40分ほどののどかな山間にある歴史的邸宅で1980年代にはドラマの舞台にもなった。APEC開催地とは別の場所で二カ国会談が行われるのは異例。こうしたもてなしで融和ムードを演出した形のバイデン大統領だが、会談後には「我々とは全く異なる政治形態に基づく共産主義国家を治める人物という意味で彼は独裁者だ」と発言。林氏は「実はバイデン大統領と習主席は互いに副大統領と副主席の時が結構あってかなり会っているので良く知っている。そうういう中でこういうやり取りをしているっていうのはベースとして考えた方が良い。前に「独裁者」と発言していたので発言しないと引っ込んだということになりかねないというところもあったと思う」等と指摘。2013年の米中首脳会談の時には中国側が「広大な太平洋には米中の両大国を受け入れる十分な空間がある」との発言があったが、今回の会談では「地球は両国が成功するのに十分な大きさであり両国の成功はお互いにとってチャンスである」と発言。発言の変化について林氏は「若干中国は勢いが落ちてきたのかなというふうに見えなくもない」等と指摘。