モデル・女優・杏さんは15歳からモデルとして人気ファッション誌の専属モデルとして活動。その後、パリコレに出演するなど海外でも活躍し、20代で女優デビュー、ママ友同士の複雑な人間関係に巻き込まれる母親役や去年公開映画「翔んで埼玉」第2弾では滋賀県の貴公子として男性役を演じるなど多彩で存在感ある演技が話題になった。来月公開予定映画「かくしごと」では虐待の疑いがある少年に母親だと嘘をつき一緒に暮らし始める難しい役を演じた。杏さんは「年齢を経て、何かを見て受け取る感情が若い頃から比べると少しずつ積み重なっている。昔だったらできないかもしれないが今ならチャレンジできるかもしれないという気持ち」と話した。モデル、女優、プライベートでは3児の母の杏さんが大切にしている言葉は「これがいい」。「これでいいと言うよりこれがいいと思える選択をするとワクワクする。振り返ってあのとき違っていたがあのときはこれがいいと思える。迷っていてもこれがいいと思うところまで考える」などと話した。常に「これでいい」という妥協ではなく、「これがいい」という積極的な選択をして来たが必要なのは創造力だと語った。杏は2年前、フランスと日本の2拠点生活を開始した。生まれも育ちも東京で自分の町を離れる経験がなかったがいつか知らない町で生活をスタートさせることをやってみたいと思っていたといいフランスには知り合いもいるが頼りが数が少ない環境で新居の家具を自分で組み立てるなど自らの力で毎日を切り開いているが時には文化の違いに戸惑うこともある。時には苦労がある中で、杏の心の支えとなっているのは3人の子供たちで育児に追われる日々を直筆イラストでSNSに投稿している。現在小学2年生の双子の娘、小学1年生の息子とのコミュニケーションで気を付けていることについて「できていること、普通になったことを当たり前と流さずに褒めている」としどんどん自己主張が強くなる子供たちには「嘘は良くない」と伝えている。フランスでもこれがいいと思ったことは即実践でパリの地下鉄で演奏できる「メトロミュージシャン」で趣味のギターでオーディションに挑戦し見事合格、また別の趣味であるジグソーパズルで去年スペインで開かれたジグソーパズル世界大会に出場するなど、精力的に活動している。