念願の総理の座についたものの衆参共に与党が過半数割れとなり退任を余儀なくされた石破総理大臣。これまでの歩みを振り返る。去年9月、5度目の挑戦で悲願の自民党総裁の椅子を手にした石破総理大臣。裏金問題で揺れる自民党の切り札として党の立て直しが期待された。総理就任直後に解散して臨んだ衆議院選挙で敗北、少数与党への転落を余儀なくされた。野党と政策ごとに協力し予算を成立させるなど国会を乗り切った。外交ではアメリカ・トランプ大統領と会談。共同記者会見では報復関税についてのアメリカメディアからの質問にアドリブで答え、笑いを誘った。その後トランプ関税を突きつけられる。都議選での敗北に続いて臨んだことし7月の参議院選挙。改選52議席を大きく下回る39議席と大敗、参議院でも少数与党に転落。続投を表明したが自民党内からは石破おろしの動きが活発化。マスコミ各社の世論調査では石破内閣の支持率が上昇。今月2日に開かれた参院選敗北を総括する両院議員総会。石破総理は「然るべき時に辞任する」と表明。森山幹事長ら党四役も辞意を表明。総裁選の前倒しを求める署名について、麻生派会長・麻生最高顧問が「署名する」と表明するなど石破包囲網は狭まりつつあった。
