岸田派など3派閥が解散に踏み切り、麻生派・茂木派の対応に注目が集まる中、25日にまとめる中間取りまとめ案に”派閥解散”との言葉が入るかどうかが争点になっている。麻生副総裁・茂木幹事長は既にそれぞれの派閥存続の意向を岸田首相に伝えており、派閥幹部は「解散しろと言われる筋合いはない」等と猛反発している。きのう岸田首相は麻生氏を夕食に誘い、事前の根回しをしなかったことを謝罪したが、ある中堅議員は「麻生さんを敵に回せないなら全ての派閥解消は無理だろう」と話している。こうした中、今日の会議で議論する取りまとめ案の骨子は、派閥が法令違反を行った場合、党が派閥に1年間の活動休止もしくは解散を命じる仕組みの導入、派閥パーティーの禁止、人事の推薦廃止などに留まる見通し。一方で党内には派閥解消論も根強く、午後には「派閥全廃」を訴える議員連盟が発足する他、首相周辺も「若手の声は大事だ」と話している。それだけに今日の会議でどれだけ派閥解散論が吹き上がるかも岸田首相の判断材料になりそうだ。