岸田総理大臣はけさの閣議で閣僚の辞表を取りまとめ、岸田内閣は総辞職した。このあと衆参両院の本会議で総理大臣指名選挙が行われ、自民党の石破総裁が第102代の総理大臣に選出される運び。菅内閣を引き継ぎ2021年10月に発足した岸田政権はおよそ3年で幕を閉じた。内閣総辞職にあたり岸田総理大臣は総理大臣談話を出した。この中で「わが国が時代の転換点に直面する中、先送りできない課題に正面から向き合い経済、社会、外交の各分野で変化を力にする取り組みを着実に進めてきた」としている。一方、自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る問題については「国民の政治への信頼を揺るがす事態を招いたことは遺憾だ。説明責任を果たすべく努め再発防止にも全力で取り組んできたが、政治改革に終わりはなく引き続き取り組んでいかなければならない」としている。閣議後、高市経済安保相は「再び衆議院議員として選出されたなら、一議員として、積み残し課題もあるので党内でも発信し、働かせてほしい」などと述べた。一方、石破新総裁はきのう衆議院選挙を今月27日投開票の日程で行う方針を表明した。臨時国会の論戦を経て今月9日に衆議院を解散したい考え。立憲民主党の野田代表は「今回の総選挙は何としても勝ち抜かなければいけない」などと述べた。