テーマ「ヨーロッパの病人ドイツ」。ことしのGDP成長率はマイナス0.2%と予想されG7で唯一のマイナス成長となる可能性もある。基幹産業の自動車がふるわず最大手のフォルクスワーゲンでは労使の対立が激しくなりストライキに突入した。ハイリゲンハウスで金属加工を手掛ける創業70年の中小企業、ジスマンデュルクグス。高品質が自慢でドイツの高級自動車メーカーを中心に米国や日本の企業とも取引があるという。最近、大きな投資をした。およそ9万ユーロ(1400万円)で購入した電気炉。750度の高温でアルミを溶かし金型に流し込んでいく。2年前、ガスを使用していたがウクライナ侵攻でガスの価格が高騰したうえに供給が急減。一時、生産停止に追い込まれた。電気のほうが日々のエネルギー代は高くくが安定供給が見込め、管理もしやすく長期的にはコストが抑えられる。エネルギー危機に対応し、事業を伸ばそうとしていた矢先、経済が低迷。そして国内の政治の混乱。ショルツ首相が予算案をめぐって対立した連立与党、自由民主党の党首で財務大臣のリントナー氏を電撃解任したため連立政権が崩壊。来年2月に総選挙が実施される見通し。ジスマンデュルクグス・ラルフヘレ社長のコメント。