石破総理大臣の後任を選ぶ自民党総裁選挙を巡り、小泉農水大臣は自らに近い議員と対応協議など立候補に向けた調整を本格化させている。今日、地元の神奈川県横須賀市で予定している会合で、支援者や地方議員らの意見を聴いた上で立候補を最終的に判断することにしている。総裁選を巡っては、立候補を正式に表明している茂木前幹事長は昨日、党内で唯一の派閥を率いる麻生最高顧問の事務所で約30分間会談し、麻生氏から激励を受けたという。小林元経済安保相は、石破首相に加え、麻生氏、菅副総裁、岸田前首相と会談し立候補の意向を伝えた。立候補の意向を固めている高市前経済安保相は、自らに近い議員と会合を開き、訴える政策など意見交換。林官房長官は、委員会への出席をこなし、去年の総裁選で支援した議員が準備作業を進めた。小林氏、高市氏、林氏は来週記者会見を開き、訴える政策や野党との連携のあり方など発表する見通し。一方の野党、新執行部を発足させた立憲民主党の野田代表は「解散の可能性はなくはない」等と述べ、近く党内に対策本部を設置する考えを示した。これに対し国民民主党の榛葉幹事長は、「国民民主党の政策を訴え、実現しようとしてくれる他党と連携できるところは連携」等と述べた上で、旧態依然の野党の考え方で「候補者一本化すればいい」という政治や選挙は終わっていると指摘。日本維新の会の藤田共同代表は、「総裁候補が我々の主張にどのように感じ考えを持っているかは大変重要な所」などとした上で、総裁選候補者に個別に対談を呼びかけ動画投稿サイトで配信したい考え。衆参両院で少数与党となっていることから、自民党総裁選を巡る今後の状況によっては野党間の連携のあり方に変化も予想される。