きょう石破首相は残り1か月を切った大阪・関西万博の会場を訪れた。アメリカ館ではNASA(アメリカ航空宇宙局)によるロケット打ち上げ再現映像を体験した。日本維新の会の代表を務める大阪府の吉村知事とも面会した。自民党総裁選では石破首相の動向が焦点のひとつとなっている。先週は村上総務相・岩屋外相・中谷防衛相と会談し、総裁選を含む党内の状況など意見交換した。中谷防衛相は林官房長官を支援する考えを表明した。岩屋外相は推薦人になる考えはないと語った。きょう石破首相に立候補の意向を伝えた小泉農相は石破路線の継承を強調した。小泉陣営の選挙対策本部長に就任する加藤財務相は選択的夫婦別姓などめぐり立場が異なるが、前回の自分の主張などを踏まえ小泉氏を応援するとXに投稿した。林官房長官はあす午後に記者会見し、総裁選で訴える経済政策などを説明することにしている。林氏を支持する田村元厚生労働相・宮沢税調会長・中谷防衛相は会合を開き、政策の検討や運動方針をめぐり意見交換した。小林元経済安保相は党所属の国会議員の事務所を回り個別に支援を求めた。茂木前幹事長は認定こども園を視察し、保育士など処遇改善について要望を受けた。高市早苗氏は松山参院議員会長と会談して立候補の意向を伝えた。あさってにも記者会見を行い、立候補を正式表明する方向で調整している。立憲民主党・野田代表は「石破首相とやっている協議は引き継ぐのかも含めよく吟味したい」などとコメント。立憲民主党・安住幹事長は「給付付き税額控除」をめぐり、「近く自民・公明と立民、3党の党首会談を調整している」と明らかにした。総裁選で論点になるとみられる“野党との連携”にはスタンスの違いが出ている。小林氏は政策ごとの連携を重視する姿勢を示し、茂木氏は維新や国民を念頭に新たな連立の枠組みを追求すると主張している。日本維新の会・藤田共同代表は「1年前の主張がどうなのかは一貫性の観点から非常に重要」などとコメント。維新は今夜8時半から常任役員会を開いた。今月8日に3人の議員から提出された離党届の取り扱いを協議したとみられる。総裁選は来週22日に告示され、10月4日に投開票される。石破首相をはじめ前回立候補したものの、今回は立候補を見送る議員が誰を支持するか注目される。石破路線を継承するか転換するかも焦点になりそうだ。