APEC首脳会議が開かれるペルーには中国・習近平国家主席も到着した。習主席は、巨大経済圏構想一帯一路の枠組みで開発した港の開港式に臨み、中国の存在感をアピールする見通し。中国はペルーにとって最大の貿易相手で去年の貿易総額は360億ドル(5兆6000億円)近くに達した。両国関係は2013年に包括的戦略パートナーシップに格上げされている。習主席はペルーとの自由貿易協定の改定とその他の協力強化の30の協定に署名する見通し。さらにペルーの大統領とともに中国の出資で開発された大型港湾施設、チャンカイ港の開港式に参加する。中国の巨大経済圏構想一帯一路におけるペルーの大型インフラ事業の1つ。習主席は現地メディアに寄稿し「両国の強い絆に思いを寄せ、この事業は中国、ペルーそしてラテンアメリカに共同発展と共同富裕をもたらすだろう」と述べた。専門家の中には今回のペルー訪問でグローバルサウスが結束し地域における中国の影響力は強まるという見方がある。習主席は同じくAPECに出席する米国・バイデン大統領と首脳会談を行う。