圷さんのきょうの日経平均予想レンジは40050円~40250円。圷さんは「きのうアメリカで半導体株が買われていたので国内でもハイテク株中心に買いが先行するとみている。過熱感もあり失速していく可能性がある」などと述べた。注目ポイントは「企業経営のパラダイム転換」。圷さんは「第三四半期の決算では政策保有株の解消や自社株買い、M&Aなどが相次いで、企業改革が増えてきた。きっかけは東証が企業に資本効率や株価を意識した経営を要請したこと。東証は要請に応じたリストを開示。企業の対応状況ごとに自社株買いの実施件数割合を示している。対応済みや対応検討中の企業で自社株買いが増加。相場が大幅高した一因になった。自社株買いは相場が下落したときに増加する傾向があったが昨年意向、四半期決算ごとに自社株買いが多数発表され、常に実施されるようになっている。海外投資家の買い越しが増加すると相場が大幅高する構図ができている。デフレからインフレに転換したことも要因。企業の現預金と雇用や設備の過不足を示したデータ。企業はディスインフレを背景に企業は現預金を増やしてきたがインフレ環境では目減りする。そのため有効活用手段として自社株買いが利用されている。インフレの背景は人手不足、持続的な賃上げが必要になってくる。企業改革が必要。90年代は雇用、設備、債務という3つの過剰が存在したが、それが3つの過少となっている。現預金を活用して解消していくのが今後の成長ストーリー。目先は軽快が必要だが、企業改革が定着すれば海外投資家の買い越しも一過性ではなくなるので4万円台持続もありうる」などと述べた。