車でおよそ10分、山間に広がる芦ノ牧温泉へ。開湯は1200年前とも伝わり、会津藩の武士や旅人にも親しまれてきた温泉地となっている。この日宿泊するのは「大川荘」。創業は昭和28年で当時はアクセスが難しく、秘湯と呼ばれていたこの地に早くから宿を構えた老舗の1つである。エントランスは浮き舞台をイメージした大きな吹き抜け構造で足元には水が流れ、川を思わせるような演出で訪れる人を迎えてくれる。「四季舞台 たな田」は棚田のような階段状の3つの湯船があり、この辺りにあった棚田をヒントに作られたそうである。一番上の湯船に入ると、その高低差を最も強く感じられる。一番下の湯船に移動してみると緑が迫ってくるような迫力のある景色が広がっていた。
住所: 福島県会津若松市