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オープニング映像が流れた。
福島県会津若松市の南部にある芦ノ牧温泉駅、ここから旅が始まる。出迎えてくれたのは猫駅長のさくらちゃんであった。地元の子どもが保護した1匹の猫を駅に連れてきたことがきっかけで、2008年に猫駅長が誕生した。それ以降猫駅長が旅人を出迎え、癒しを届けている。
車でおよそ10分、山間に広がる芦ノ牧温泉へ。開湯は1200年前とも伝わり、会津藩の武士や旅人にも親しまれてきた温泉地となっている。この日宿泊するのは「大川荘」。創業は昭和28年で当時はアクセスが難しく、秘湯と呼ばれていたこの地に早くから宿を構えた老舗の1つである。エントランスは浮き舞台をイメージした大きな吹き抜け構造で足元には水が流れ、川を思わせるような演出で訪れる人を迎えてくれる。「四季舞台 たな田」は棚田のような階段状の3つの湯船があり、この辺りにあった棚田をヒントに作られたそうである。一番上の湯船に入ると、その高低差を最も強く感じられる。一番下の湯船に移動してみると緑が迫ってくるような迫力のある景色が広がっていた。
宿泊するのは今年6月にリニューアルされたばかりの部屋である。ツインのベッドルームに茶室やサウナ、温泉をひいた専用の湯船も備えられている。斜面に沿った階段を123段下っていくと、まるで渓谷に浮かんでいるような開放感あふれる空中露天風呂がある。京都・清水の舞台を参考にしたダイナミックな作りとなっている。午後からは貸切風呂になり贅沢な景色を独り占めすることができる。
夕食前には三味線の生演奏が行われ、訪れる人を楽しませてくれる。夕食は宿こだわりの会席料理をいただくこととなる。魚やお肉の出汁にかぼちゃをあわせた料理長オリジナルの鍋や「福島牛の陶板焼き」「山塩プリン」などを食べていった。
芦ノ牧温泉から車で40分ほど、600年以上の歴史を持つ温泉地へ。お湯が見つかったのは1384年で干支が甲子(きのえね)の年だったことから甲子(かし)と名付けられたと伝えられている。階段を降り橋を渡ると湯小屋がある。大岩風呂に入ってみると深さはおよそ1.2mで立って入るお風呂となっていた。150年以上前からあると言われるこの歴史あるお風呂は縦15m・横5mと広々とした作りになっている。湯船の底からはぷくぷくと泡が浮き上がっていた。足元から自噴する源泉は31度でそこに45度のもう1つの源泉が注がれ、湯船全体でおよそ40度に保たれている。湯船の中にある大きな石に腰をかけてみると、ちょうど良く肩までゆっくりとつかれるようになっていた。
甲子温泉から車で40分ほど、観光地として有名な大内宿を訪ねることに。かやぶき屋根の江戸時代の面影を今にも残す集落として、国の保存地区に選ばれている。
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大内宿から車で30分ほど、自然に囲まれた温泉宿に到着。2つの山頂からなる二岐山、その麓の標高800mの渓谷沿いの佇むのが二岐温泉「大丸 あすなろ荘」である。部屋は全部で24室であり、どの部屋からも緑あふれる景色が広がっている。二岐川の渓流から目と鼻の先の距離にある露天風呂で木々の緑と清流の音に包まれる、大自然に溶け込む開放感あふれるお風呂である。
夕食は地元の食材にこだわった献立。食前酒として「天栄村地酒 廣戸川」を飲み、「天栄米」「麓山高原豚の陶板焼き」を食べていった。
翌朝、もう1つのお風呂「自噴泉岩風呂」へ。昔はここまで川だったそうで温泉が湧き出す川底をそのまま湯船として利用している。岩の割れ目からは53度と熱めの源泉が湧き出している。ぽっかりと穴が空いており、穴は川底だった頃に小石が入り込み渦を巻いて回転することで岩盤を削り取ってできたそうである。穴の底までで深さは1mほどであり、ちょうど足を入れて腰掛けることができる。
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エンディング映像が流れた。