鬼首温泉から車で1時間の花山地区に知る人ぞ知る秘湯、温湯温泉がある。今日の宿は、昭和初期からこの地に立つ「佐藤旅館」。昭和初期の古き良き時代を感じさせる。2008年の岩手・宮城内陸地震や東日本大震災で閉業の危機となったこともあったが、地域おこし協力隊としてこの地を訪れていた阿部幹司さん(現在の主人)が復活させた。広々とした男女別の大浴場。泉質はナトリウム-塩化物泉。柔らかくて仄かなぬめりがある。かつては「寒湯」と書いて「ぬるゆ」と呼ばれていたが、明治時代に源泉の温度があがり、「温湯」に改名された。読みは変わらず。