福岡県と大分県にまたがる英彦山は1400年以上の歴史を持つ修験道の山として知られている。明治5年に政府が修験道を廃止したことにより、山伏は山を下り、英彦山の修験道は途絶えた。普段は英彦山神宮の神職を務めている山伏の高千穂有昭はふるさとの山の文化が途絶えてしまうことに危機感を覚え本来の英彦山の姿を取り戻そうとしている。その一つが月に1度行う護摩行。さらに先月新たな取り組みとして修験道の体験会を始めた。集まったのは地元の人や旅行会社の人など6人。高千穂はこうした取り組みを通じて英彦山の姿を発信し続けていきたいという。