自民党大会で岸田総理は派閥の政治資金問題について改めて謝罪した上で、関係する議員の処分について「不記載の金額や程度、これまでの役職などの議員歴や説明責任の果たし方などを総合的に勘案し、党紀委員会の議論を経て厳しく対応する」と述べた。裏金問題の処分をめぐっては、全国の地方組織の幹部からも「早く処分をするべき」との意見が相次いが他、党内には「スピード感がない」と不満の声が渦巻いている。また、岸田総理は自身や当幹部が全国各地をまわり国民の声を聞く「政治刷新 車座対話」を行うことも表明した。一方、政治資金規正法の改正については「今国会での法改正を実現していく」と述べた。ただ、来月には衆議院の3つの補欠選挙が控えており、結果次第では「岸田おろし」の動きにつながる可能性もある。安倍派幹部らへの処分を決め、裏金問題にけじめをつけたい岸田総理だが、支持率が低迷する中、反転攻勢に向けた道筋は見えていない。