ソニーフィナンシャルグループ・尾河眞樹の解説。ドル円予想レンジは146.50円~147.80円。注目ポイントは「自民党総裁選後のドル円相場」。明日は自民党総裁選。きょうの動きは限定的で様子見になるだろう。物価高対策では減税や給付の支援策で所得を増やす、需要に働きかけるという政策で一致している。金融政策や為替政策では各候補の主張に明確な違いがある。小林鷹之元経済安保大臣の金融政策は「利上げに慎重」、為替政策は「金融政策よりも構造改革による円高圧力を志向」。茂木前幹事長の金融政策「利上げを支持」、為替政策「金融緩和による副作用(過度な円安)を問題視」。林芳正官房長官の金融政策「中銀の独立性尊重」、「為替の安定を重視」。高市早苗前経済安保大臣の金融政策「利上げ反対」、為替政策「円安容認派」。小泉進次郎農林水産大臣の金融政策「利上げを容認か」、為替政策「過度な円安を問題視」。円安を景気刺激と捉えるか、国民負担と捉えるかで各候補のスタンスは別れている。アベノミクスの流れを組む高市候補は円安容認のスタンスの可能性は高い。高市候補ならば円安、、茂木候補や小泉候補であればやや円高、その他の候補であればドル円相場への直接的なインパクトは限られる。連立の行方などもあり総裁選のドル円相場への影響は短期的なものとなるだろう。物価高対策ではが食料品やエネルギー価格への影響が大きい円安是正も必要。今後、円安が加速すると日銀は物価の上振れを警戒し早期利上げに踏み切る可能性がある。来年まで視野に入れれば、日米の金利差は大きく縮まることはないので円安ドル高に戻っていくだろう。
