茨城県のポツンと一軒家を訪れ、主の久夫さんに話を聞いた。麓の自宅に戻り、併設された牛舎を見せてもらった。搾乳牛が40頭ほど、育成牛が80頭ほどいる。常陸牛の元牛作りもやっている。長男の久一郎さんが牛の人工授精をしている。畑では飼料用トウモロコシのデントコーンを栽培し、自家用畑でもさつまいもなどの野菜を栽培している。瓦葺きの母屋は祖父が建築したもので築100年以上。井戸は枯れたことがなく今も使える。久夫さんは4人兄弟の長男で、高校は農業科に進学。高2の時にホームプロジェクトという実践学習で、自分のプロジェクトとして2頭の子牛を飼った。高校卒業後、体が弱かった父から経営権を受け継いだ。父はシベリア抑留でひどい目に遭い、31歳で命からがら帰ってきた。脊髄付近が化膿しており、緊急手術をした。
