今、寝ている間もずっと監視しようというシステムの導入が進んでいるということで、東京・葛飾区にあるとある施設へ向かった。寝ている人を監視するのでは、見守りだという。ここは高齢者の介護施設。ベッドのマットレスの下にセンサーがあり、体の圧力を感知。心拍と呼吸も感知することができる。入居者の状態に合わせてアラートを設定することもできる。アラートが鳴りカメラのマークをクリックすると室内の映像が映し出される。このシステムの導入前は夜間の巡回に105分かかっていた。それが10分で済むようになった。カメラやセンサーは本人や家族の同意を得て使用している。トイレにも見守りシステムは、座ったかどうかや、排泄したかを感知してくれる。排泄した回数や時刻だけでなく、便の状態まで把握できるようになっている。訪問する医師にとっても排出データは大きな助けになっている。医師の増田勝彦さんは「認知症の患者に排泄についてきいてもわからない。最悪レントゲンを取らないといけないこともある。だから情報は助かる」などと話した。このシステムを導入したことにより入居者とのコミュニケーションにより多くの時間をさけるようになったという。