過去最多の56人が立候補した東京都知事選挙。来月7日の投票日に向けて、各候補は支持の拡大にしのぎを削っている。現職の小池百合子さんは政党からの推薦は受けていないが、自民党や公明党、国都連、都民ファーストが自主的に支援し、3期目を目指す。告示後の週末には八丈島に入り、観光振興などに取り組んできた実績を訴えた。次の日には子育て世代との座談会も開催。少子化対策をさらに進めていく考えを強調した。広島県安芸高田市の元市長・石丸伸二さんはAIを活用して都民の声を集約し、政治を再建したいと訴えている。若者にも政治への関心を持ってもらいたいとSNSなどで発信。銀行で働いた経験を生かし、経済に重点を置いた都政を目指すと訴えている。タレント・清水国明さんは被災地の復興支援に関わってきた経験から災害対策の強化を掲げている。ビジネス街や商店街で有権者と接する機会を多くつくり、トレーラーハウスを活用した避難所の整備などを訴えている。長年の芸能活動で築いたつながりも運動に生かしている。航空自衛隊元航空幕僚長・田母神俊雄さんは自衛隊時代の経験を生かし、大規模災害への備えに力を入れたいとしている。みずからを伝統的保守と称し、道徳教育の強化なども訴え、保守層の取り込みを図っている。主張に賛同するタレントも応援に駆けつけた。元参議院議員の蓮舫さんは公約の柱に掲げる少子化対策では現役世代の手取りを増やすと訴えている。ライフワークは行財政改革。都の予算資料を読み込み、公約や演説を練っている。支援する立憲民主党や共産党の国会議員も連日、応援に入っている。東京都知事選挙、今回は過去最も多い56人が立候補。来月7日に投開票が行われる。