櫻井健太さんは蕾の概念が好きだという。花は「咲いたら枯れてしまう」切なさがあるが、つぼみは余白があり未来を感じられるという。大学時代は昆虫が好きで筑波大学で寄生バチを研究。そのフィールドワークの中で徐々に植物に魅了され千葉大学大学院へ。社会人となり、3年前に羽根木公園へ梅の撮影をしに行った時に蕾の状態で帰ろうと思ったが、カメラを蕾に向けた瞬間に蕾にハートを撃ち抜かれてしまったという。現在は土日は公園に行き朝から晩まで蕾の撮影をしている。これまでに撮影した蕾の写真は1万枚以上。健気さや愛くるしさに加え、蕾のエロティシズムを感じるという。