台湾の総統選で民進党の頼清徳氏が勝利した。頼氏は中国と対抗し、民主主義国と協力関係を深めた蔡英文総統の路線を継承するとみられている。一方総統選と同時期に行われた立法院の選挙では、民進党は過半数を獲得できず少数与党に転落。国民党が第1党になり、民進党は立法院の指導権を握ることができなくなった。中国政府は「2つの選挙結果は民進党が主流の民意を代表していないことを示している。台湾は中国の台湾だ。祖国統一を成し遂げるという我々の立場は一貫しており、我々の意志は揺るぎない」などとコメントして台湾をけん制した。そうした中、昨日頼氏の事務所を日本台湾交流協会の大橋光夫会長や、日華議員懇談会の古屋圭司議員らが訪れ、頼氏と相次いで会談した。日本側からお祝いの言葉とともに、能登半島地震に対し台湾市民から14億円を超える寄付が集まっていることに感謝が伝えられたという。頼氏は5月20日に総統に就任する。