自民党内での派閥の政治資金を巡る事件。いま問題になっているのは、パーティー券収入の記載漏れアンケート調査。野党からアリバイ作りではと批判が相次いでいる。肝心の質問内容は「政治資金収支報告書に記載すべきであった収入の記載漏れがありましたか」「あった場合過去5年間の記載漏れ金額を下記にご記入下さい」と2問のみだった。安倍派・二階派の議員らを対象に行った聞き取り調査についても、今週中に発表する考えの自民党。きょう野党側に提示したアンケート結果によると、不記載があったと回答したのは、安倍派・二階派の現職国会議員82人。裏金の使い方については記載なしだった。野党4党は、裏金事件を起こした派閥の責任者が説明すべきだとして、自民党に対して政治倫理審査会で安倍派幹部などの説明を求めた。議員等が次々に訂正したが、訂正についても波紋をよんでいる。萩生田光一前政調会長が訂正した収支報告書の収支の総括表すべてに、二重線がひかれいずれも不明になっている。2022年だけでなく、21年・20年も同様に不明と記載していた。高木前国対委員長にも多くの不明と記載してあった。不明記載に岸田首相は、「数字が確定するまでの間不明という形で訂正することはあり得る」などと発言した。さらに、波紋をよんでいるのは二階派の規格外の書籍購入額。書籍代は3年間で約3500万円だった。