国会は会期末となる23日を前にきょう事実上の閉会を迎え、夕方には岸田総理大臣が記者会見を行う。岸田総理は日頃は出席しない参議院自民党の会合に駆けつけ、政治改革への思いを伝えたという。出席者によると岸田総理は「色々な意見があったことは承知しているが、自民党が生き残るためにはあのような決断をするしかなかった」と理解を求めた。きのう衆議院の会合では総理が不在の中、中堅議員から公然と「リーダーとして説明が足りない」など不満の声が出ていた。秋の自民党総裁選で再選を目指す中でこうした党内の声は無視できない状況にある。総理周辺は「総裁選での戦い方はある」と話す。岸田総理は夕方の会見で、電気やガス料金の支援再開などを念頭に予備費を使った物価高対策を打ち出す考え。7月と8月にも外国訪問を計画している。ただ支持率は低迷し総裁選への出馬も難しいとの声も出始めている。