きょう召集された特別国会。経済産業大臣などを歴任した齋藤健衆議院議員はこれからの国会について、丁寧に野党との関係を築いていかなければならないと話した。立憲民主党の笠浩史国対委員長は野党が多数を握る中での国会運営について、結果をひとつひとつ出していく国会にしたい、そのためのリーダーシップを発揮していきたいと話した。少数与党の現実が突きつけられたのは国会召集の4日前。自民党と立憲民主党との間で異例の合意がなされた。これまで自民党が守ってきた重要ポストの予算委員長を野党に明け渡すことになった。この決定の直後、立憲民主党の控え室では委員長ポストを検討していた。予算委員長のポストを得ると予算案の採決など委員会運営の主導権を握ることができる。笠さんはこれまで与党に数で押し切られることもあったとして、野党の主張を実現する国会にしていきたいと考えている。一方、自民党では両院議員懇談会が開かれ、野党との向き合い方について指摘があったという。大臣として国政を扱ってきた齋藤さんは与党の務めをどう果たしていくのか悩んでいた。こうした中、自民党と政策協議をはじめているのが国民民主党。国民民主党の榛葉賀津也幹事長は衆議院選挙で議席を伸ばしてからは地元で飼っている動物の世話もなかなかできなくなったという。初当選した議員を対象にした研修会で呼びかけたのは気を引き締めて国会に臨むことだった。議席を減らした日本維新の会と公明党は党の体制の見直しを迫られる事態となっている。