先月27日に投開票された衆議院議員選挙の期間中、東京・霞が関の外務省の一室にある書類の束が運び込まれてきた。海外に住んでいる有権者による在外投票。封筒には世界各国で押された印。今回の衆院選では146カ国231か所に投票所が設置された。世界中で投じられた票は外務省職員の手によって日本まで運ばれ、およそ1万7000票が集められた。こうした在外投票には一度におよそ3億円の費用がかかっている。ケニアで青年海外協力隊として働く原武和琴さんも海外から投票した一人。投票所は首都、ナイロビの1か所のみ。原武さんは今回、飛行機やバスを使って投票に行った。