自民党の裏金問題の焦点の1つが、一度はキックバック廃止が決まったものの誰が再開を決めたのかということ。一昨年8月、安倍派幹部4人らによる会合に出席していたうちの1人の世耕前参院幹事長は、安倍氏の「現金による還付はやめる」を守るべきという意見を述べたという。しかし一方で何らかの形で返すべきという意見も出て、有力なアイデアとして各政治家個人が開くパーティー券を買う形で収支報告書にも出る形で返すと出て、それなら反対をしないという意見を述べたという。いずれにしてもこの時確定的な事は決まっていないという。誰が方向を決めたかと聞かれ、「わからない」と答えた。参院初の政倫審で見えてきたものについて専門家は、言葉は多かったが何も伝わってこなかったという。肝心な部分については覚えていない、過去の経緯は知らない、決定に関しては自分は関与してないのないない尽くしで今回の政倫審を終えたという。むしろ後に出てきた西田議員が、安倍派幹部を糾弾する場面もあってますます疑惑が深まったという。自民党が結党して以来最大の危機にあるが、今日の政倫審を見ても危機を感じていないのが危機だという感じがしたという。