衆議院選挙の注目選挙区・石川3区は、1月の能登半島地震や先月の豪雨で被害を受けた。自民党と立憲民主党の2人の前議員と共産党の新人の3人が復興の在り方を巡って議論している。自民党の前の議員で公明党が推薦する西田昭二さん。選挙区で3回目の当選を目指す。元日の地震では、自宅が中規模半壊となった。地元、和倉温泉の宿泊施設で営業再開したのはごく一部で、従業員の雇用を守るため、国の支援の充実を訴える。補正予算を組むには時間がかかるとして、予備費で即効性をもって対応していくと強調する。共産党の新人、南章治さん。国政選挙に挑戦するのは、今回が初めて。元日、液状化の被害が深刻な内灘町にある自宅で被災した。奥能登より南の地域も広く支援していく必要があり、復旧復興のため、国に補正予算を組むことを求めている。この時期の選挙に憤りを感じながらも、被災者が救われる政治に変えたいと挑む。立憲民主党の前の議員で、社民党県連合が支持する近藤和也さん。2回連続で比例代表で復活当選していて、選挙区での議席獲得を目指す。初詣の帰り道に地震に巻き込まれ、避難所で2日間暮らした。復旧復興に向けて、一部が損壊した住宅などへの支援も強化したいと考えている。復旧復興を優先すべきで、選挙を行うべきではないと考え、今回、たすきは身につけていない。地震と豪雨による二重被災。復旧復興の進め方の議論に注目が集まっている。