自民改革実効性に懸念。派閥の見直しを盛り込んだカバナンスコードの改正案では、カネと人事で影響力を行使するこれまでの派閥を禁止するとうたいつつ、制作集団としては存続を容認した。麻生、茂木両派は活動を続けており、会合では「枠を残したまま制作集団にすうるのは看板の付替えだ」との声が上がった。派閥の人事介入を防ぐ方策として検討されている休眠中の人事委員会の活用にも課題が多い。人事に影響力を持つ合意医院の席を各派が求めたがため、結局は各派の推薦議員が委員の大半を占める「派閥均衡」の公正となった。今回も、委員の公正次第では派閥や党内グループが人事に影響力を残す余地がある。(読売新聞)