自公連立は維持か、離脱か。午後国会内で行われた与党党首会談。約1時間半の会談の末、出した結論は26年続く自公連立関係の終焉。公明党の斉藤鉄夫代表は、首班指名が迫る中、時間もございません、我々の要望に対して自民党からの明確かつ具体的な協力が得られず、これらの改革が実現不可能なのであれば、とても首班指名で高市早苗と書くことはできないと申し上げた、自公連立政権についてはいったん白紙とし、これまでの関係に区切りをつけることとしたい、などと発表した。自公連立の始まりは1999年。自民党と自由党の連立に公明党をが加わる自自公連立だった。野党時代も自公の協力関係は変わらず。それにもかかわらず今回終止符が打たれた原因は政治とカネ。クリーンな政治を標榜してきた公明党。かつて放送されたCMでは悪事を働く代官らに対して神崎武法代表(当時)が「そうはいかんざき」のフレーズで話題になったことも。しかし去年と今年の国政選挙では裏金問題で大敗。強い反省と自民党に対する不信感があった。高市総裁が就任の挨拶に訪れたときも公明党の斉藤代表は、連立継続の条件として政治とカネに対するケジメを求めていた。中でも強く迫ったのが企業・団体献金の規制強化。ただ、自民党の執行部は公明案では地方議員が直接献金を受けられず、地方組織の崩壊に繋がる恐れがあるとして折り合いがつかず。党内では自民党から100点の回答がなければ離脱でやむを得ないとの声が高まっていた。公明党の斉藤鉄夫代表は「こうした政治と金に対する取り組みは、公明党の一丁目一番地でございます 本来クリーンな政治を党是とする我が党として何としても断行するべきものと考えております」などと述べた。総理指名選挙では公明党として斉藤氏の名前を書くと明らかにした。自民党の高市早苗総裁は「一方的に連立政権からの離脱を伝えられました」「大変残念ではございましたけれどもそういった結論になりました」などと会見で述べた。