きょうのギモン:身寄りない高齢者・公的に支援へ。国立社会保障人口問題研究所によると一人暮らしの高齢者は2050年に約1084万世帯と今より1.5倍ほど増える見込みで全世帯の5分の1だという。今の要因は死別、2050年になり最も多くなると予測されるのは未婚。女性は約1割から約3割、男性は約3割から約6割。きょうのポイント:身寄りがないとどんな困難が?■生活から納骨までパッケージ支援。身寄りない高齢者の課題は「住む部屋の借りにくさ」。R65不動産調べでは、高齢者の入居受け入れについて、41.8%が受け入れていないという。孤独死で事故物件化する懸念がある。自治体が行った“難しい”支援について。生活では遺族年金の書類作成、銀行同行し振り込み。入退院では必要なものを届ける、救急車に同乗、治療方法の意思決定。施設入所ではゴミの処分。身寄りない高齢者は困っているという。死後の遺品整理や生活支援「終活」をサポートする民間サービスが増えており、契約金が高額でトラブル報告も。サービス確認の仕組みがないという。厚生労働省は新たなサポートを考えている。継続的な支援を今年度中に一部市町村で試験的にスタートする。厚労省はモデル事業の参加自治体に500万円を上限に補助。参加自治体を募集中。神奈川・横須賀市では「わたしの終活登録」、東京・豊島区では「終活あんしんセンター」を行っている。日本福祉大学福祉経営学部・藤森克彦教授は「連続的な支援重要」などと指摘。
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