創業74年の「お亀堂」。和菓子が並んでいるが、先月からちょっと変わったみたらし団子が並んでいる。味の決め手はあまじょっぱいタレ。タレの秘密が昆布の佃煮を作る際に使われた煮汁を使う。提供しているのは老舗の濱金商店。佃煮の煮汁は継ぎ足して使うことでうま味が増すが、ある程度を繰り返すと味が染み込まなくなり廃棄される。そこで廃棄していた煮汁を活用できないかと地元の信用金庫に相談したところ、お亀堂と廃棄する昆布の佃煮の煮汁で商品開発にこぎつけた。もったいないという思いが新たな価値を生み出すきっかけになっている。