今年もゲリラ豪雨や大型台風などが相次いだ。水害の対策として今、国や自治体が地下の活用に注目している。埼玉・春日部市の地下神殿と呼ばれる、幅78m、奥行き177mもの広大な空間。大雨などの際、ここに水を受け入れることで周囲の川が氾濫しないようにする貯水施設。先週、日本列島を襲った台風10号のときには、埼玉県内を流れる中川などから合わせておよそ473万キロリットル東京ドーム4杯分もの水を受け入れ河川の氾濫を防いだ。国土交通省の勉強会は今年6月、河川の縦断方向の活用、つまり地下河川の活用を推進すべきとした提言をまとめている。今、都市部の自治体を中心に地下河川を新設する動きが広がっている。