ブラジルのリオデジャネイロで開かれているG20（主要20か国）の財務相中央銀行総裁会議は初日の議論を終えた。1日目の会議では世界経済などをテーマに意見が交わされ、米国のインフレが徐々に落ち着いていることなどを踏まえ世界経済の先行きについて「ソフトランディング（軟着陸）する可能性が高まっている」という認識が各国から示された。一方欧米などで金利が高い状態が長期化していることが通貨安や資本の流出を招くなど経済に影響を及ぼしていることを懸念する声も出たという。今回の会議では国境を越えてサービスを展開する巨大IT企業などに課税する新たなルール作りについても議論した。ルールの導入については3年前に国際的な合意が得られているが具体的な条文を巡る調整が難航しているということで、会議では結論を早く出すべきだという意見が相次いだということだ。会議のあと財務省・神田財務官は「これからも非常に緊張感を持って経済状況を監視し、必要であれば適切な対応をとっていく」と語った。