きょうから健康保険証の新規発行が停止され、マイナンバーカードと健康保険証が一体化したマイナ保険証を基本とする仕組みに移行する。国が挙げているメリットとしては、医療情報の共有、デジタル化などがある。健康診断の結果やどんな薬を使っているかなどの情報が全部入っているので本人の同意があれば医療機関で共有して医療ミスなどを減らすことにつながる。今後スマホにもマイナ保険証の機能を搭載する案もあり実証実験も実施されている。期限を迎えてなおマイナンバーカード、マイナ保険証を手にしてない場合、各健康保険組合から資格確認書が交付される。事実上、マイナ保険証、紙の保険証と同じ効力を持つ。有効期限や更新などがあってもマイナ保険証は自動的に更新されていくので、個人で特別な手続きをする必要はない。現在の保険証は月1回提示が必要だが、マイナ保険証になっても月1回の確認は実施するという。今後の課題としては機能や使い方がまだよく知られていない、手続きが煩雑などの声が聞かれる。また来年3月から運転免許証の機能が搭載されたマイナ免許証の機能が付与される。また情報漏洩の懸念もあり、実際に他人の医療情報が他人の名前で紐付けられるというミスも発生している。国に情報を管理されていることへの抵抗感もあるという。デジタル化・集約化された個人情報がサイバー攻撃で抜き取られる懸念もある。