解説者の富田徹さんとともに台湾情勢を伝えていく。習近平国家主席は台湾統一に向けて「台湾は中国の神聖な領土」と去年9月に発言していたが、武力行使も排除しないとしている。中国軍は台湾周辺で軍事演習を行っているが、台湾に物資が届かないようにして戦争前に屈服させることも検討していると見られる。海上輸送ルートへの影響も懸念され、中東から日本に輸入される原油は95%が台湾近くを運ばれるのに対し、台湾有事となればフィリピン側を迂回することも予想される。日本の石油の備蓄は247日分と言われている。日本は小麦・肉・資料は多くが輸入品となっているが、外国産食糧用小麦は2~3ヶ月分の備蓄であり、与党内では備蓄を点検すべきとの意見も聞かれている。台湾には1500社の日本企業と約2万人の日本人がいるものの、有事の際の避難方法の検証は進んでおらず、中国に住む日本人9万人が反スパイ法の名目で拘束され揺さぶりをかけることも懸念される。沖縄・先島諸島では住民と観光客の約12万人を山口県と九州に避難させることを検討しているが、政府は受け入れるホテルが全て空室という想定で対応を取っていることも懸念されている。