野菜や卵などが来月も平年より高い状況が続く見通しだと発表された。今月東京地区で取り引きされた卵の卸売価格は4か月連続で前の月を上回った。都内のスーパーでは店頭での価格が先月に比べてLサイズのキャベツはおよそ1.2倍。2つ入りのトマトはおよそ1.8倍に値上がりしたという。店では客が買いやすいよう1個当たりの価格が安い小さなサイズを仕入れるなどの対応を取っている。一方、埼玉県嵐山町で年間27万羽を飼育している養鶏業者によると、輸入している餌代に加え水道代や光熱費、人件費の上昇でことしの1か月当たりの生産コストは平均で平年より4割近く増えているという。一方、取り引き業者との関係からコストの上昇分を出荷価格に上乗せすることができずことし3月から9月までの間は赤字の状態が続いた。さらに全国の養鶏場で相次ぐ鳥インフルエンザの対策として消石灰の散布の回数を増やすことも検討していて一層負担が増すおそれがあると懸念を強めている。値上がりしているキャベツと卵。その両方が欠かせないお好み焼きの店では毎日キャベツを18玉ほど仕入れ卵も140個ほど使っている。仕入れ価格はことし8月上旬と比べるとキャベツはおよそ1.7倍、卵はおよそ1.2倍になっている。