韓国大統領府は南北の軍事境界線で去年から行ってきた大音量のスピーカーを使った北朝鮮向けの宣伝放送を先週就任したイ・ジェミョン大統領の指示で停止したと明らかにした。韓国政府統一省は民間団体が北朝鮮にビラを飛ばすことについても中止を要請していてKBSは対話の可能性を模索する新政権の実用的なアプローチを象徴するものだと専門家の分析を伝えた。大統領府は宣言放送の停止について南北の信頼回復と朝鮮半島の平和定着のための措置と説明、報道官は北朝鮮による重大な挑発がない現状を踏まえ緊張緩和を先取りする措置で行った決定、特に軍事境界線付近の住民が北朝鮮側からの放送で被害を受けていたことに配慮した対応と強調とした。ただ今回の停止は完全撤去でなく一時停止、北朝鮮の動向次第で再開もあり得る姿勢をにじませた。北朝鮮側からの公式な反応はまだ伝えられていない。