東京・上野のJR御徒町駅前で、昨日から「ホタテ祭り」が始まった。北海道産のホタテを使った海鮮焼きなどが売られ、福島県の地酒とともに楽しめる。開催しているのは東京電力。東京電力は今年8月、福島第一原発にたまる処理水を海に放出した。これに中国が反発し、日本の水産物の輸入禁止を発表したことで、深刻な影響が出ている。8月の貿易統計では、中国向け魚介類の輸出額は前年同月比75%減少。9月からは輸入禁止の影響が本格的に出るため、事業者にとっては死活問題。現状を支援しようと、食べて応援の動きが広がっている。農林水産省庁舎の食堂では、青森県産ホタテを取り入れたココナッツカレーや味噌ラーメンなど8種類のメニューを提供。食堂は一般の人も利用できる。